メタボに効果的な甘味成分の遺伝子発見
生薬として用いられる「甘草根」と、「甘草根」を刻んだもの(理研植物科学研究センター機能開発研究グループの研究員、豊岡公徳さん提供)
理化学研究所(理研)などの共同研究チームは9月9日、「メタボリック症候群(内臓脂肪型肥満)やがん予防に効果的な『カンゾウ(甘草)』から抽出される天然の甘味成分『グリチルリチン』を合成する酵素遺伝子を発見した」と発表した。成果は、米国科学アカデミー紀要「Proceedings of the National Academy of Sciences」にオンライン掲載される。
カンゾウの「甘草根」と呼ばれる地下茎などから抽出される「グリチルリチン」は、砂糖の150-300倍の甘さを持つ。低カロリーの天然甘味料などとして需要が高く、「甘草根」の輸出額は世界中で年間4200万ドルに上る。
「グリチルリチン」には、肝機能補強や抗ウイルス作用などの薬理効果もあり、「甘草根」は、医薬品の品質規格書である「日本薬局方」に収載されている漢方薬の70%超に配合されている。米国の国立がん研究所では、カンゾウをニンニクなどと共に、がん予防に効果的な食品として位置付けている。
「甘草根」の供給は、中国や中近東などの乾燥地域に自生する野生種に依存しており、カンゾウ1キロの採取で5平方メートルの草原が破壊されるとの報告もあることから、生産国では輸出規制も始まっている。一方、栽培されたカンゾウでは、「グリチルリチン」の蓄積量が少ないため、良質の「甘草根」やその成分を安定的に供給する目的で、「グリチルリチン」を合成する仕組みの解明が求められていた。
引用元 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080909-00000006-cbn-soci
