◇脳血管障害防ぐ薬に応用可能
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)や糖尿病などにより高まる動脈硬化リスクの抑制につながる治療法を、岡山大大学院の西堀正洋教授(薬理学)らがマウス実験で確認した。動脈硬化による脳血管障害などを防ぐ薬に応用が可能という。先月、米国心臓学会で発表した。
西堀教授らの研究テーマは、脳血管障害などの原因とされる「アテローム性動脈硬化症」の治療法。動脈硬化は進行しないと発見が難しく、高血圧や糖尿病、肥満による高脂血症などによってリスクが高まることが分かっている。
西堀教授らは動脈硬化の一因とされるたんぱく質「HMGB1」に着目。細胞核にあるHMGB1は、核外に放出されると炎症を引き起こし、動脈硬化を進行させると考えられている。
実験では、高脂血症を発症させて動脈硬化リスクを高めたマウスに、抗HMGB1薬を8週間、週2回投与。動脈硬化の原因になる血管内のアテロームプラーク(粥状硬化巣)の形成度合いを、投与しないマウスと比較検証した。抗HMGB1薬を投与したマウスは、プラークの形成が4割程度に抑制されていたという。
西堀教授は「HMGB1の動きを押さえることで動脈硬化巣が減少し、動脈硬化リスクが軽減することが確認された。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091209-00000188-mailo-l33
