メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の腹囲基準を検証している厚生労働省研究班(主任研究者=門脇孝・東京大教授)は、腹囲が基準値未満でも、血圧、血糖、血中脂質の検査値の異常が重なると、脳卒中や心筋梗塞(こうそく)を発症しやすくなるという解析結果をまとめた。
メタボの診断は現在、腹囲(男性85センチ以上、女性90センチ以上)が必須条件で、腹囲が基準を下回ると、原則として保健指導の対象にならない。
研究班は全国40~74歳の約3万1000人を対象に、腹囲と脳卒中、心筋梗塞の発症の関係を調べた。腹囲が大きくなるほど、発症リスクが高くなる傾向があったが、腹囲が基準値未満でも、検査値の異常が重なると、メタボと同じようにリスクが高くなることがわかった。
このうち、検査値の異常が三つ重なっているグループを見ると、腹囲が基準値未満でもリスクは男性2・2倍、女性3・0倍。腹囲が基準値以上の場合の男性2・5倍、女性3・2倍と比べ、大きな差がなかった。
国際糖尿病連合は昨年10月、腹囲を必須条件とせず、総合的にメタボを診断する方式に基準を変更している。
門脇教授は「腹囲は有効な指標だが、高血圧などのリスクが重なれば、太っていなくても、脳卒中などを発症しやすくなる。
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