「高齢者では、処方薬を日常的に服用している半数以上の人がサプリメントも服用している。中には知人から成分の分からないサプリメントを勧められ、心配しながら使っている人もいた」。高齢者の薬やサプリメントの飲み合わせなどについて調査した草間真紀子・東京大助教(医薬品評価科学)はそう話す。
調査は昨年10~12月、広島県薬剤師会などとともに、同県内の薬局を利用した高齢者508人を対象に実施。普段飲んでいる医薬品やサプリメントを持ってきてもらい、実態を調べた。医師の処方せんが必要な薬を服用している人は97%(493人)で、平均6・6剤を飲んでいた。
このうち55%(269人)はサプリメントも服用していた。使い始めた動機は「自分の健康のためにテレビや雑誌などで調べた」という人が最も多かったが、「知人の勧め」という人も2割以上いた。中には、10種類のサプリメントを日常的に使用していた人もいた。
梅垣敬三・国立健康・栄養研究所情報センター長によると、日本では「サプリメント」の明確な定義がなく、同じ成分を掲げていても、製造工程や含有量などは製品によって異なる。制度上は食品と同じ扱いで、医薬品のように強い効果が出たり、「絶対に飲んではいけない人」「飲んではいけない組み合わせ」という「禁忌」の事例はない。
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