脂肪細胞自身が分泌しているアディポネクチン(アディポとは「脂肪」という意味です)という、善玉のタンパク質が発見されました。これは、メタボリックシンドロームと密接に関連しているたんぱく質といわれます。このメタボリックシンドロームと関連しているタンパク質であるアディポネクチンは、標準的な体格の人の血液中には多く存在して、内臓脂肪が増加すると反対に減少することが明らかになりました。
このアディポネクチンの働きとは、どのようなものでしょうか?
人間の血管は年々傷んでいきますが、血液中を流れるこのアディポネクチンは、血管が傷ついているところを見つけると治してくれるのです。
このように脂肪細胞については、いろいろな役割を持っていることが分かってきました。
1.過剰エネルギーの「貯蔵庫」である
2.さまざまな生理活性物質を分泌する「内分泌細胞」である
この生理活性物質には、動脈硬化を予防する「善玉」と、動脈硬化を促進させる「悪玉」があり、善玉と悪玉は、正常な状態ではバランスよく分泌されています。それが、不思議なことに内臓脂肪が蓄積すると善玉アディポサイトカインの分泌量が減り、悪玉アディポサイトカインが過剰に分泌されます。
